事業の背景

ミャンマー少数民族支配地域の生活状況は、電気、水道、医薬品などがほとんどない劣悪な環境である。また、奥深い山間部が居住地域であることから、道路や橋などのインフラが未整備なために、
人の移動や物資の運搬もままならない状況である。また少数民族が自らの力で劣悪な環境を改善するための財源や資源を得る手段もないままにおかれている。

ミャンマーは民主化路線に舵を切ったものの、少数民族支配地域の民生は未だ安定せず、政府と少数民族との和解が進まない一つの重要な背景ともなっている。またタイ国内には多くのミャンマー
難民が生活しており、本国帰還に向けた環境作りも急務となっている。

事業目的

少数民族支配地域の主産業である農業についての実用的な職業訓練を進めることにより、民生の向上を目指す。特に換金性の高い豊富な自生農作物を計画的に栽培し、その栽培技術指導を行う。
また技術指導と並行して、隣国のタイや日本などに販路の開拓をしていくことによって、彼ら自身が自らの力で民生の向上を図れるような仕組みづくりを目指す。

これは少数民族支配地域に移住する国内避難民のみならず、タイ国内に移住しているミャンマー難民が本国に帰還しやすくするための環境づくりにもつながっている。

 

事業期間

1フェーズ:人材育成に重点 (20131220165月) 

-農業事業開始に伴う基盤整備(農業改良普及所の建設やパイロット農場の整備など)

-農業研修および換金作物の計画栽培を開始

第2フェーズ所得創出に重点 20166-20195月)

-既存の農業改良普及所を職業訓練センターへと発展(繊維加工品の製造技術を習得)

-換金作物の計画栽培を軌道にのせ、市場への販売を本格展開および加工品の市場への販売

 

事業地域

1.モン州研修センター (Balah Don Pheid, Myanmar)

2.カレンニー研修センター (Nyamu, Myanmar)

3.シャン州研修センター (Doi Tok Mok, Myanmar)

4.カレン州研修センター    (Nya Li Ah Ta, Myanmar)


事業成果報告.pdf

 

モン州研修センター

 

 

 

カレンニー州研修センター

 

 

 

シャン州研修センター

 

 

 

カレン州研修センター